金麦のキャンペーン商品は本当に当たるのか（答え付き）

何年前だっただろうか、私は金麦のキャンペーン商品をゲットしようとして、数ヶ月間金麦を飲み続けたことがあった。あの時は、缶に貼ってあるシールをためて葉書にセロハンテープで貼り付けて応募する形式だった。ずいぶん葉書を出した。自分ひとりでキャンペーン期間中に飲める量の酒は全部金麦にして、キャンペーン終了後に飲む分も前倒しで購入してシールを集めた。そして思った。「これだけ金麦を買って当たらなければ、この応募は人間ひとりが飲む量の金麦で商品をゲットするのは無理だ。」そう断言できるほど私は買い、飲み、応募した。結果は、当たらなかった。

上に書いた通り、相当な量の金麦を買い、飲み続けた私には自信があったので、その自信は、当たらなかったと知った時に疑惑に変わった。「これって本当に誰か当たるのか？」

それからしばらくは、不信からキャンペーン応募はしなかった。そしてこの前、吉宗トースター（上様トースター）の時に、興味があったので金麦を続けて買った。もう当たるとは思っていなかったので、酒を飲む傍らで遊び半分にやってみた。買った数が少なかったし、案の定、当たりは出なかった。不信感も相変わらず持ったままだった。

トースターの次は「こだわりのキッチンアイテム」だった。Ａコースはミニ鍋＆ミニフライパン。ちょうど我が家のフライパンのテフロン加工が駄目になった所だったが、それの代わりにするにはミニフライパンでは小さすぎる。私に言わせれば実に中途半端な、「一見良さそうで、でも良く考えたら要らなそうなアイテム」だった。私は、あーつまらん、と思い、吉宗トースターの時ほどの興味もなく、当たらないほうが身のためだと思いつつ、金麦を買った。たしかこのキャンペーンが印刷してある金麦を買って３回目か、せいぜい４回目くらいだと思う。ちょっとワケありで落ち込んだ私は、自分にリセットをかける目的で酒をたらふく飲んだ。６本箱を全部飲み尽くして、最後に箱を捨てようとした。ああそういえば使えないミニフライパンの印刷があったか。面倒だがハズレを確認してから捨てようと思った。

そうしたら「こだわりのキッチンアイテム　当たり　おめでとうございます。下記宛先にご応募ください。」と印刷してあった。

酔っていた私は、「今頃かよ！」と暴言をつぶやいた。今まで相当頑張って飲み続けた時は当たらないでおいて、実は欲しかった吉宗トースターも当たらないで、当たりなんか出ない仕組みになっているとほぼ確信していたら、小さすぎて我が家では使い道がないミニフライパンが当たりかよ。とにかく金麦のキャンペーン商品に当たりがあるということが、皮肉なことに判明した。