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英語、Yesterday、NOV○、新感覚、もえたん、ゆうがた [手記さまざま]

英語。ビートルズやカーペンターズの歌なら中学生の時から英語で歌っていたが、だからといって英語が喋れるわけじゃない。セサミストリートはもっと見ておくべきだったか。それが私の出発点だった。

それから10年以上経ったある日、電車の吊り広告である有名な外国語会話学校が宣伝していた。じつは外国語学習に文法は必要ないんです、と。会話重視のご時世でいつかはこういう知ったかぶりが出てくると思っていたが、よりによって有名会話学校がやってくれたから笑った。外国語学習に文法は必要ない? イタリア語は主語がないことも多く、そのかわりに動詞が変化して主語の代わりをするって知らないのか? 動詞の変化を知らないと「私がする」だか「あなたがする」だかわからないんだぞ。ちなみにその会話学校は、イタリア語も教えている。

それからまた数年が経った。株主優待で「新感覚キーワードで英会話」というDVDをもらった。試しに見てみたが、予想したよりもずっと良く出来ている。興味深い。そこで試しに大学1年生に見せてみた。ところが反応がない。「グラマーか・・・」という、つまらなそうな発言がひとつ飛び出しただけ。たまたまこのDVDを見たひとりの大学2年生だけが興味深そうだった。私が良く出来ていると感じたDVDは、英語にそれなりの興味があり、しかも昔ながらの文法にも関心を示す人にしか見向いてもらえないらしい。

この時点で私は少し悩んだ。楽しみながら外国語会話を身につける方法って、どこにあるのか。実際、学校の語学の授業はそれなりに興味をもったが、喋れるようにはならなかった。会話学校はそもそも劣等感と苦痛のるつぼでしかなかった。会話学校ほど私の向学心を打ちのめしてくれる所はない。クラスにはたいてい1人以上、何だか知らんがド下手な発音でやたらと喋りまくる外国帰りみたいのがいて、こんなのとペアにされた日にゃあたまらない。私は発音の正確さには自信があるが、文構築には時間がかかるのだ。

私は、絶対に効果のある外国語学校をたったひとつだけ知っている。他には知らない。それは、アメリカ英語を学ぶならアメリカ、イギリス英語を学ぶならイギリス、イタリア語を学ぶならイタリアへ行くというものだ。国そのものが、巨大な学校だ。日本にいる限り、少なくとも私は周囲の環境に押し潰されて病的にされてしまう。ただこの方法は、あまりにも金がかかる。

そして最近、もえたんの存在を知った。いわゆる萌える方々にとっては3-4年前のブームらしいが、私は残念ながら中途半端なオタクでしかないので知らなかった。さてこのもえたん、大学受験英語をやるぞーみたいな感じで萌える本らしい。私が探している、楽しみながら外国語を学ぶものかもしれない。

そこでAmazonで購入したが、在庫切れでなかなか送られてこない。だから待っている間に、ウィキペディアで調べて知ったアニメ版のもえたんを見てみることにした。少なくともアニメ版のほうは、ほとんど英語に関係しない。毎回数箇所に英語が出てくるが、これは付け足しのオマケみたいだ。そして何よりも、アニメ製作者殿が壊れていらっしゃる(第8話など)。回にもよるが、時には放送局の表現規制との牽制合戦みたいな回もあった。何をやりたいのかは、わかりやすい。それは英語・・・ではない。

そうこうするうちにAmazonから1冊届いた。もえたんとサブリーダーの2冊を注文したが、もえたんの方はいまだに在庫切れでサブリーダーだけ送ってきた。サブリーダーは文法編だ。私は中身を見て「しまッたぁーー!」と悔やんだ。せっかくの萌える英文が、私の中途半端なオタク知識では理解できない。知らないことが多すぎる。元ネタを知らなけりゃ楽しめるはずがないのであった。そうか、オジサンには無理であったか。私にとってはせっかくの例文ではなく、すごく平易に作ってある文法解説のほうがよほど興味深かった。

畢竟、こういう人間なのだ、私は。会話向けというよりは、文法向けなんだよなあ。

ゆうがたクインテット。これはずっと前からやっている子供向け番組らしいが、私は最近初めて知った。友人の外国人がメールで「この山手線の歌の情報をくれー」と書いてきたのがきっかけで。ゆうがた。夕方? you gotta。この言葉も私には因縁のある語。あれはピンク・フロイドのアルバム「アニマルズ」だった。中でも私はdogsが好きで、歌詞をいっしょうけんめい訳した。でもgottaが辞書に載っていなかった。人生ってのは不思議なもんだな。長く生きていると、新しく知った事が古い記憶とリンクする。英語がわからない、喋れないと言いつつ、子供の頃から英語とはつきあっている。さあ、この先どうなるんだろう。


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