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いまテレビを買うならの後日談 修理屋来た [手記さまざま]

今日、修理屋さんが来ました。事情を説明しましょう。

新しく買ったテレビの映像に不満があったことは「完結編」で書きました。テレビ選びで何ヶ月も色々考えていた私は疲れちゃったので、買物を失敗したということでおしまいのつもりでした。ところが母が、店と交渉してみろと言います。女性は男性と考え方や行動パターンが違いますが、時に男よりも行動的です。私は疲れてちょっと弱気になっていたので母の意見に流されて店に電話。店では案の定、返品は受け付けないと言います。私は今度こそおしまいにするつもりでしたが、今度は母が電話をかけると言い出しました。時に女は強い。そしてメーカーの修理屋がうちに来ることになりました。

買ったテレビへの不満は2つ。

1.今までの古いテレビの画面は輝いてしまい、画面を暗くするのに苦労したが、今度の新しいテレビはハイブライトでこの程度の明るさで、画面を明るくするのに苦労する。そのギャップに驚いた。

2.母の部屋の10年以上前に買ったテレビは質感があり、とくに人の顔のでこぼこや立体感が感じられるが、私の新しいテレビは平面的に映る。

三菱の電気屋さんの回答を順に見てゆきましょう。電気屋さんの言葉そのものを正確には思い出せませんから、私の言葉に言い換えます。カッコの中は私が心の中で思ったことです。

まず1について。電気屋さんいわく、この明るさは正常な範疇には入っていると思う。(この微妙なニュアンスをもつ回答には私も賛成だ。けっして今どきのテレビとして明るい部類ではないが、でも異常なほど暗くはないぞと。その通り。私も最初から「壊れているのではない」と説明してきた。でもその次の電気屋さんの言葉が驚きだ。)

フラットブラウン管は昔の曲面ブラウン管よりも本来明るくなってしまう。(なんだってぇ、このテレビは逆にあまり明るくない部類だぞ。)だから内部処理でわざと明るさを落としている。(それじゃ、内部をいじったらもっと明るくなるのか。)

(その後、電気屋さんはテレビの裏にあるネジを取って小さな蓋を開け、何かいじる。すると画面の明るさが変わる。いちばん明るくすると画面に何本もの白い横線と斜め線が見えた。それが見えないほど暗くしてゆき、どうやら真っ黒の映像がちゃんと真っ黒に見えるレベルまで明るさを落とすように調整しているように見えた。ただ、それを見ている私は気づいたことがある。このブラウン管は明るくしてもあまり光らない。白くなるようだ。その点は古いテレビと根本的に中身が違うようだ。)

電気屋さんは、人間の頭が写っている番組を出し、画面を少し暗くしてから明るく戻してゆき、髪の毛がよく見えるような明るさにすると言っていた。

次に2について。電気屋さんいわく、母の部屋のテレビ画面を見たところ、明るくない。明るいと立体感のような細部は目立たなくなり、暗いと目立つ。(その理論そのものは納得だが、だからといって私のテレビの画像に納得したわけではない。リモコンを使って明るさを落とそうとしたが、どんな調整にしても相変わらず立体感はなく平面的だったから。私だって、この立体感が明るさの問題ではないかと推測しているのだ。でも調整不能なのだ。そこで私は考えた。もしやリモコンでユーザーが調整できる範囲は限られていて、テレビの外箱でも開ければエンジニア用の調節つまみが付いているんじゃないか?)

フラットブラウン管と昔の曲面ブラウン管は内部構造が少し違う。だから見え方が違う。(だから質感は表現できないという結論は却下したいものだが。)フラットブラウン管は電子銃からの電子線をフラットな表示面の端まで走査させるために、それ相応の技術を使うそうだ。それ以上のことは聞かなかったが、とにかく昔の曲面ブラウン管とは見え方が違うそうだ。母のテレビと私の新しいテレビの見え方が違うのには、その要因もあるという。

曲面ブラウン管、フラットブラウン管、液晶、プラズマ、それぞれで見え方が違う。

この電気屋さん個人の主観という話でだが、ブラウン管はくっきり感があるのが好きだが、市場から消えてしまうものは仕方がないので新しい見え方に慣れてゆくと言っていた。(私は逆に液晶のほうがくっきり見えると思っている。輪郭がぼやけるのがブラウン管の欠点だと私個人は思っている。)

インターネットで買ったと聞いて、テレビは店頭で映像を見て買うのをお勧めするという。とくに個人の映像の好みというのがあるから。(それはまったく賛成だ。ただ今回は残念なことに、ブラウン管テレビがもう店頭に置いてなかったのだ。)

(私がどうしても質感にこだわるので、電気屋さんは最後にテレビ裏の何かをいじって明るさを落としてくれた。最初よりもずいぶん質感が出る。)

お金は取られなかった。

ここまで、電気屋さんの話を私の言葉で表現し、私自身の思ったことはカッコで括って書きました。

結局、1の明るさについてはこんなものだということで了解しました(フラットブラウン管の見え方なのかもしれない)。最後に質感を優先させて明るさを落としたので、もはやリモコンでの微調整の明るさ最高値でも画面が白茶けるほどにはなりません。でも私は光ってほしかったのであって白茶けてほしかったのではないので、このままで良いです。

2の質感については調整の結果ある程度出てくれたので、最初の状態よりもずっと満足しています。リモコンで操作できる調整範囲では実現できませんでした。テレビ裏の小窓の中にあるエンジニア用の調節つまみをいじることで実現しました。この調整つまみがあることは私もきっとすぐに気づいたでしょうが、本職のエンジニアが調節してくれるのならそのほうがなお結構。


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モモ

おひさしぶりです。
気がつくと今年も今日まで・・・
早いものです。
この1年みなさんの訪問やコメントに
励まされてブログ続けてこれました。
ありがとうございました。
来年もお互いに元気で・・・^^
by モモ (2006-12-31 19:59) 

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