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第四の生き甲斐を探します194 第8幕第1-3場 [手記さまざま6]

今回は、ある意味映画全体の「真ん中」とも言える部分で、saftiger Knackarschが出て来る。これをどう訳すかは十年以上前から悩んでいるが、今回は悩むうちにふと般若心経が頭に浮かんだ。心経の最後に真言がある。真言は訳しても訳しきれない言葉ゆえに、あえて訳さず音を写すのが漢訳者の流儀だ。なるほど、その手を使えば、タカハシJr.が「ザフティガクナガシュ?」と聞き違えるのを訳に素直に反映できる。

あと、ほっぺにキスの真似をする挨拶を知らない日本人が唇にブチューっとするジョークも出て来る。



第8幕第1場 アンナ、カティア、タカハシJr、画廊にて

いえ結構です



第8幕第2場 ヘーダーバッハ、タクシードライバーから情報を聞き出す

たった今そんな日本人を乗せた 女性が2人一緒だ 画廊で降ろした
ありがとう
素敵なかた



第8幕第3場 画廊にて、タカハシJr.ザフティガ・クナックアルシュを知る

まあアンナ
長いこと来なかったわね 関白亭主からようやく逃げたの?
ミチオ・タカハシ 友人なの
こんにちは
こんにちは カティア
彼女胸元の肌荒れがものすごいわ
えっ?
カティアは美容アドバイザーなの 男性の美容も
足の反射療法マッサージもしてるわ
アンナ
ザフティガ・クナックアルシュ(美尻)ね
ザフティガクナガシュ?
彼女は美しいだけでなく 知的だということよ