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(個人の手記と感想)辛い人のために他人が何を書いているか初めて読もうとした [手記さまざま5]

私はどうやら基本的に人に頼るのを好まないらしいのですが、それも度を過ぎると考えものです。なにしろ私は頼らずに生きられるほど立派な人間ではありません。それなのに頼るのを好まないのは、ただの見栄であり頑固です。

私は今までどんなに心が辛くなっても、ネット上で他人がどう慰めてくれるのかを見ようとしませんでした。ただひたすら一か月でも時間をかけて、心が治るのを待ちました。

今回は、初めて自分の見栄と頑固を捨てて、ちょっとネット上の他人の助言を見てみようと思いました。見栄張りで頑固者の私がそうするだけでも、人生における進歩だと思いませんか?

ここから下は、ある時ある検索エンジンを使って「辛いことがあったら」というキーワードで検索した結果と、その個人的な感想です。

最初のサイトは、まじめにずっと読んでいったら、途中までで終わって「この記事は有料です」と書いてありました。なるほど、そういうこともあります。ただ私は、ネット上のいくつかのサイトに何が書かれているかを知りたかっただけなので、お金を払ってまでこの記事にこだわるつもりはありませんでした。

私は、次の検索結果へ行きました。次の記事では、私は検索結果画面を見た時点で止まりました。検索結果画面には、ヒットした文字列の辺りのテキストが短く表示されます。そこにたまたま、「辛いことを乗り越えなければいけません」という文字が見えました。私はそれを正論だと思います。でも私の場合、乗り越えようとして、失敗して潰れて、また乗り越えようとして、また失敗して潰れて、その果てに他人を頼っているのです。いまさら最初に目にしたテキストが「辛いことを乗り越えなければいけません」では、手を伸ばした先で戸を立てられたようなものです。この方は、ご自身は頑張って乗り越えられた方に違いありませんが、心の潰れた他人に語りかける資格はないようです。

私は、さらに次の検索結果へと行きました。次の方は、何かの五段階欲求というものを最初に挙げました。私はその五段階というのを初めて知りましたが、自分がどれに当てはまるのか、まずは探してみようという気になりますし、どんな人でも五段階のどれかに当てはまる気はしました。私はさらに先を読み、「なるほどその通りだ」と思ったり、「そうできたらいいが、それができないから人生は困る」と思ったりしました。

今回は残念ながらこの時点で人が来て、私は検索をやめることになりました。でも最初のほうに書いたように、見栄張りで頑固者の私が初めて他人を頼ろうとしただけでも、きっと人生における進歩なのです。