メールアドレス間違いは恐い

世の中には沢山のメールアドレスがあるが、全部重複しないように設定されている。でも1字違いで他人のアドレスになることはないのか？　1字間違えて個人的なメールが他人の元へ行ってしまうことはないのか？　私はよくそう考えていた。今までは、私の心配をよそに何の問題も起きなかった。今回だって、歩数計用スマホのデータを引き継ごうとしなければ、今まで通りにやって行けただろうに。

スマホのデータを引き継ぐために、私はGoogleアカウントのメールアドレスを打ち込んだ。このブログの記事を読んでくださった方ならご存知だが、引き継ぎ元のスマホが一部壊れているせいでまともに引き継ぎできず、方法を変えて何度も試した。私がアドレスを打ち込んだ回数は数十回だ。思考にも指にも、もうGoogleのアドレスが染み付いていた。

どうしてもうまく行かずに一休みしている時、スマホを使って書き込んだ文章をパソコンへ送りたくなった。私はいつも通りに自分のメールアドレス宛に文章を送った。ところが、待ってもパソコン側にメールが届かない。その時やっと気づいた。あまりにも多くGoogleのメールアドレスを打ち込んだせいで、無意識にアットマークより右側をgmail.comにしてしまった。

でもその時私はまだ、打ち間違えたアドレスのメールが宛先不明で戻って来ると思っていた。それから何日経っても戻ってこない。つまりそのメールは、誰か他人の元へ届いてしまったということだ。

私が使っているインターネットプロバイダーは日本の会社なので、そこが発行しているメールアドレスを使っている人のほとんどは日本人だ。だから私はメールアドレスを最初に決める時、間違いが起きにくいようにと、日本人が使わないような文字列にした。今回私のメールを運悪く受け取ってしまった人は、おそらくどこかの外国の人だ。