マルシンハンバーグ

私は数年おきにマルシンハンバーグが食べたくなる。私の子供の頃にCMがあって、「マルシンマルシンハンバーグ」と歌っていた。それが懐かしい。何十年経っても食べたくなるのだから、CMの効果はたいしたものだ。

もう10年くらい前になるが、スーパーでマルシンハンバーグを見つけて懐かしくて買った時、親が袋ごとボイルしてしまった。お湯で温める商品もあるから、そうすると思い込んだらしい。私は昔のCMのようにフライパンで焼こうと思っていたので、がっかりした。それ以来、家にマルシンハンバーグがある時は私は親の挙動に警戒している。

さあそれでは数年ぶりにまた食べよう。包装は昔と同じ雰囲気だ。でも細部は昔と違うだろう。たとえば昔は「レンジでもOK」とは書いてなかったはず。今どき "電子レンジで簡単調理" は売れる秘訣のひとつなのでそうなるだろうが、マルシンハンバーグを昔から知っている私は外側をパリッと焼くことにこだわる。袋の裏面の調理方法によると、フライパンで油を引かずに片面2分焼く。そう、マルシンハンバーグは商品に脂が付いているので、別に油を用意する必要はない。

私の記憶では、昔はもっと全体にたっぷり脂が付いていたと思うのだが、レンジ調理も可としたから脂まみれはやめたのだろうか。

さあ食べてみよう。そうそう、これこれ。外側がパリッとして、中がこの味。