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「全画面ビデオ クリップ用に最適化」ふたたび [手記さまざま3]

今回は私の試行錯誤の記録だ。

今年はテレビ録画をZoom授業で(教育目的として、再配布なしで)無償で流せるという確認が取れた。それにつけて思うのは「全画面ビデオ クリップ用に最適化」のことだ。この機能にチェックを付けるという、ネット上で一般化している情報は、本当に私にとって最適だろうか。そもそもこの「全画面ビデオ クリップ用に最適化」については、「全画面ビデオではチェックを付けろ、それ以外では付けるな、映像はぼやける」という結果論だけがあり、内部動作については情報がない。なんで映像がぼやけるのか。私のAviUtl操作の経験から考えるに、解像度が低い映像を画面一杯に引き伸ばすからではないか。なぜ解像度が低いのか。それはネット通信量を抑えるためではないか。

ネット通信量を抑える方法は他にもある。フレームレートを抑えるという方法がある。そして私は画面共有時のフレームレートを2fpsまで抑えている。まずは、「全画面ビデオ クリップ用に最適化」にチェックを付けずに試すべきではないか。それでうまく行けば、チェックを付けないほうが良い。私はそう考えた。


私はすぐに実験を行った。ある地デジ録画のDVD-Rを、Zoomで「全画面ビデオ クリップ用に最適化」にチェックを付けない場合と付けた場合の2通り再生し、録画結果を見た。画面共有時のフレームレート設定は以前に決めた2fpsで、変えていない。Zoomは全参加者の状態から通信の質を決める可能性があるので、ホスト単体では実験結果が不安だと思い、ゲストとしてスマホ2台を参加させた。今回Windows7マシンは使っていない。

「全画面ビデオ クリップ用に最適化」にチェックを付けない場合
映像は2fpsのカクカク具合。音声よりも映像が遅れる。
ファイルサイズは17.3MB

「全画面ビデオ クリップ用に最適化」にチェックを付けた場合
映像は2fpsではない。もっと滑らかに動く。フレームレートが高いぶん、映像に遅れがない。
ファイルサイズは68.7MB

考察
意外な結果となった。私が設定した画面共有時の2fps設定も「チェック付き」では使われないので、滑らかに動く。「チェック付き」のほうが良いこと尽くしだ。
そうなると、以前に「全画面ビデオ クリップ用に最適化」を使ってはいけないと書いたのはなぜかということになるが、あれはWindows7マシンをゲストとした時に文字がぼやけて読めなかったからだ。そこで今回スマホゲストの画面を見てみると、なんとテレビ録画の中のテロップが読めるではないか。なぜだ。理由を今特定することはできない。Windows7マシンのスペックではぼやけたのか、スマホ画面は小さいからぼやけがわからず、PCの大画面ではぼやけるのか、それともZoomのバージョンアップでぼやけなくなったのか。今それを特定している暇はない。とにかく、テレビ録画をPCのソフトウェアDVDプレーヤーで再生してZoomで見せる場合は「全画面ビデオ クリップ用に最適化」にチェックを付けるという結果だけを確認して先へ行かなければならない。

追記
「全画面ビデオ クリップ用に最適化」の機能は解像度やフレームレートだけではない。ゲストの顔が画面に出なくなる。ただし以前の調査によると、ホストPCの画面にはゲストの顔が出なくなるが、ゲストPCの画面には参加者の顔が出る。
ゲストスマホが2台とも、音量ボタンを一杯に下げても変化なく鳴り続けてうるさかった。どういう仕様か知らないが、あのうるささで授業を受けるスマホ学生が気の毒だ。

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