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アニメファン達のずっと後ろから [手記さまざま2]

すでにおじさんとなって年久しい私が今どきのアニメファンの仲間入りを諦めたのは、もう5年くらい前だろう。心から惚れて観た最後のアニメは、さらに7年も前のものだ。つまり、それから7年は今どきのアニメファンになろうと足掻き、足掻き疲れて諦めてからさらに5年が経ったということだ。

私は今も、今どきのアニメと若いアニメファンを応援はしている。たとえば今期は「彼方のアストラ」というアニメが放送中だ。ネット上で絶賛されており、私もこれはすごい完成度だと思う。私が今より12歳以上若かったら、心から惚れて観ていただろうに。今の私は人生の荒波に揉まれて脳が海綿状になり、感動という心の動きが紡ぎ出せない。空の青と海の青と絵の具の青と青色LEDの青は、海綿の私にとっては全部ただの青だ。

ギャグ系では「女子高生の無駄づかい」というアニメが放送中だ。ギャグアニメとして、とても良い出来だ。それでも私は今どきのアニメファンの仲間入りを諦めなければならない。なぜなら、聴覚、いや聴覚情報を認識する脳が、イカれてしまったらしいのだ。このアニメに限らず、声優さんが感情的なセリフを早口で喋ると、何言ってんだか聞き取れないことがある。

それで私は「あにこ便」を見る。そこにはアニメ内の結構多くのセリフが文字化されているから。それを見てやっと私はアニメ内で声優さんが何を喋っていたのかを知る。こんなおじさんでは、「今どきのアニメを視聴している」とは言えない。

少し先の話だが、10月からは「七つの大罪」の続きがやっと始まるらしい。今どきのアニメファンのずっと後ろから、私も「あにこ便」に助けてもらいつつ観ることにしよう。

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