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キャンディーズ [  カセットテープ(補完計画)]

私は子供のころ、ふと頭に浮かんだメロディーを口笛で吹いてラジカセで録音したものだった。頭に浮かんだといっても私に作曲の才能はなく、ラジオやテレビで聞いた曲を何か月、何年も経ってからふと思い出したという意味だ。曲名はすでにわからず、ただメロディーだけが頭に残り、それが懐かしくて口笛で吹き、その懐かしさを忘れないようにと録音した。いまもその口笛はカセットテープに残っているが、曲名は相変わらずほとんどわからない。それが昨日、ひとつ判明した。キャンディーズの歌だった。

私のカセットテープには「ひるの歌謡曲」のキャンディーズ特集が2回録音されている。でもどちらの録音にも、曲名不明だった歌は入っていない。今回の判明は偶然の幸運だ。

いま、おじさんとなった私は「最後のカセットテープ補完計画」と称して、カセットテープの中の曲をネット検索して懐かしんでいる。ちょうど作業は「ひるの歌謡曲」のキャンディーズ特集にさしかかっていた。「あなたに夢中」を検索しては昔のキャンディーズの姿を懐かしんでいた。ある動画が、たまたま2曲つながった動画だった。目的の「あなたに夢中」の次に「なみだの季節」というのがあるらしかった。知らない曲名だなあ。もっとも私はキャンディーズの曲をよく知っているとは言えない。彼女たちが登場した頃、私はアイドルに夢中になるにはまだ少し幼なすぎる年だった。動画を再生して「あっ」と思った。口笛の曲だった。

カセットテープに入っている曲をネット検索するのは、ただの懐古ではない。もちろんまずは懐古があるのは確かだ。キャンディーズの動画を見ると、ああ、こんな振り付けだったと思い出す。でもそれだけではない。今までの私がキャンディーズをよく知らなかった分だけ、今になって新しい発見がある。小さい頃、私はランとスーが印象深くてミキは比較的印象が薄かった。それは幼い私が対象を人として見ておらず、色や形として見ていたからだろう。一目見た時、ランはいちばん華がある。ぽっちゃり系のスーはそれに次いで印象深い。ところが、今の私が引かれるのはミキなのだ。きっかけは、昔のラジオの朗読だった。3人のうちで、いちばんしっかりと朗読しているのがミキだった。性格が現れているような気がした。それからというもの、ネット上の動画を見る時にも気にした。ミキはカメラへの気配りがこまやかな気がする。

ずっと昔に解散したキャンディーズだが、今の私にとっては解散していないのと同じだ。曲ごとにネット検索して動画の中の彼女たちに出会うのが楽しみでたまらない。

今日の記事はここまで。とうとう忙しい時が来てしまったので、今後数日は記事が出せないだろう。でも私のことだから、また近いうちに何か書くに違いない。それまで皆さん、お元気で。



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