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膝痛とトイレの掴まり棒 [痛風日記]

痛風で膝が痛くなると、トイレに掴まり棒がある意味がよくわかる。例えば駅のトイレの個室に付いているような掴まり棒だ。駅のトイレは汚いので私は今までそういう余分に出っ張っている物を疎ましく思っていたが、今回膝が痛い時に自分の家のトイレで便座に座れなくて困った。幸い、うちのトイレはなぜか腰の高さまでがタイル張りで、それより上の壁にはタイルが無く、タイルがある部分は無い部分よりも少し出っ張っている。つまり腰の高さにわずかな段差がある。今までこの段差はただの飾りだろうと思って数十年を生きてきたが、今回この段差に手を突っ張って何とか便座に座る事ができた。私は、もし家を改築するならトイレに掴まり棒を付けようと思った。

痛風発作の時には風呂で温まってはいけないので湯船に入るための掴まり棒は不要だが、それでもお風呂椅子に座るために私は掴まる所が欲しかった。私の家の風呂場には洗濯機があるので、左肘を洗濯機の上に突っ張り、右手をバスタブの縁に突っ張って腰を下ろした。もしも洗濯機が無かったら、私は左手を突っ張る場所がなくて困っただろう。健常者は自分が不自由しないから、体が不自由な人のための設備に心からの必要を感じにくいかもしれない。しかし自分が困れば、考えは変わる。