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孤独へ向って突っ走れ(13) [  PC-98x1(補完計画)]

朝起きて、足がまだ治っていない。腫れと赤みは引いたが、違和感と、どうかした時のちょっとした痛みはある。家の中はもう自由に歩ける。ただ私は、家の中を歩くのと外を歩くのが全然違うということを知っている。過去に足を怪我した時、家の中を自由に歩くまでに回復したので安心して靴を履いて一歩外を歩きだしたらうまく歩けずに愕然としたことは複数回ある。今日はこれから外を歩いてみなければならない。今日の作業は、一度行ったら夜の9時頃まで帰れない。なにしろ場所が遠いので。その間に私の左足はどうなってしまうだろう。せっかく良くなりかけた足をまた悪くするのではないか。すべては外を歩いてみてからわかる。

さて、例の逆アセンブルの件は、あれから壁に突き当たった。次のサブルーチンがやたらと大きく、私はちょっと不安になって先の方を見てみた。すると、なんだかわからない計算とマウスの設定ばかりが続く。どうもおかしい。いまだに正規ディスクかどうかのチェックルーチンがない。画面などの初期設定はもう済んでいるのに。それに、いまだに画面表示がひとつもない。実際のゲームを始めると、DOS立ち上げの直後にもうゲーム動作選択画面が出るのに。ひょっとすると、私はプログラムの迷路に迷い込んだのではないか。言うまでもなく今までの解析部分に条件分岐がいくつもあった。私は条件分岐が出ると、ひとまずジャンプしない方の道をたどった。でもゲーム本編はジャンプする方の道だったのかもしれない。一番気になるのはプログラムの最初の方にあったDOSコマンドによるファイルの読み込みだ。調べてみると、読み込むファイルのパスはb:\tennisだった。これがおかしい。確かにドライブBに入れるべきディスクBにはtennisというファイルがある。でもそれは中身を普通に読めるファイルではなく、ディレクトリなのだ。ファイルとして読み、中身をメモリ上に格納することはできないはず。ということは、もしやあのコードはデバッグ用のテストルーチンか何かで、ゲーム本編への道はほかにあったのでは?

私は次に何をすべきか。よく考えて行動しなければならない。

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