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レコードプレーヤーがついに(2) [  レコード(補完計画)]

レコードプレーヤーを修理してくれる人にメールを送ってみた。返事が来るまで数日かかると思う。私が書いた機種と症状をもとに修理の可能性があるか判断してくれるはずで、可能性があれば私はその人にプレーヤーを梱包して送ることになる。

実際のところはその人からメールが来るまで何も決まらないのだが、せっかく自由時間があったので少し自分なりに遊んでみた。つまり、修理に出すと仮定して、それならば私はどう動かねばならないかと考えてみた。

仮にレコードプレーヤーが修理できたとしても、そのプレーヤーにはフォノイコライザーアンプが付いてない。フォノアンプは大昔のプリメインアンプのほうに付いている。で、このプリメインアンプがまた大昔のだから、半分壊れている。アンプにはレコードプレーヤーやカセットデッキのような可動機械部品がほとんどないので、壊れてもプレーヤーやカセットデッキほど目立たない。いちおう聞こえる。でもネット検索すると、コンデンサーは何十年も経てば使えなくなっているとよく書かれている。イコライザーってたぶん、コンデンサーと抵抗とトランジスタで当時は構成されていたんじゃないかな。果たして、この大昔のプリメインアンプに内臓されているフォノイコライザーアンプは、現在どの程度動いているのだろうか。

フォノイコライザーアンプというのが現在単体で売っているかどうかをまず調べてみた。あった。アンプと名の付くものは、とんでもなく高いのが結構あって驚いた。十何万円とか二十何万円とか。とんでもない。アンプと付かないフォノイコライザーなら数万円だ。買うならこれくらいの出費は仕方ないだろう。ただしリストラ1年目の私に金銭的余裕はまったくない。買うものはよく考えなければならない。

そこで私は考えた。そもそもおじさんとなった私の耳が、若い人ほど高音にせよ低音にせよ聞こえるわけではなかろう。つまりオーディオマニアが満足するほどの音質が、私に必要なわけではない。要は、私が満足すれば良いのだ。大昔のプリメインアンプのフォノアンプ部がどんな状態かは、私のこの耳で聴いて判断するのが一番だ。フォノイコライザーを買うかどうかはその後で決まる。

さてそれでは、私のこの耳で聴くことが今すぐできるだろうか。できない。音の出口、スピーカーの問題がある。私は子供の頃からヘッドホンで聴く人間だったから、音を判断するにもヘッドホンが良い。現在すでにヘッドホンをもってはいる。以前にカセットテープ音声のデジタル化をする時に、音をちゃんとモニターしなきゃいけなかったので、オーディオテクニカのATH-A900Xというのを買った。ただ、その当時私はこのヘッドホンの音にいまひとつ満足していなかった。詳しいことは忘れたが、高音に比べて低音が強かったのかもしれない。買って使い始めた時の感想なので、エイジング前というマイナス要因があったかもしれない。しかし私はこう考えた。私は子供時代、いちばん夢中になってレコードを聴いた時代に、ナポレックスのTPH-100というヘッドホンを使っていた。おっと勘違いしないでくれ、私はそれを名機だと言いたいのではない。そうではなくて、子供時代にずっとそのヘッドホンを使っていた私にとって、そのヘッドホンから出る音が個人的にとても心地よい。そのことは、以前にTPH-100を出してきて久しぶりに試した時に感じた。ただし、イヤーパッドが硬化し、ぺしゃんこになり、この状態では低音がてんで聞こえない。イヤーパッドを交換しなければ。でもナポレックスという会社はとっくに消滅しており、もはやイヤーパッドを売ってはいない。

他社のイヤーパッドを流用するしかないが、果たしてサイズ的、構造的に合うかどうかは試すまでわからない。最低限、サイズと形状は合わなければいけない。TPH-100のハウジングは、まんまるだ。世の中には楕円形のハウジングをもつヘッドホンが多い。それは、外耳が縦長の形状であることを考えればなるほどと思う。でもとにかく私が必要なのは、まんまるのイヤーパッドなんだ。あと、私は個人的にこだわりたいことがあった。TPH-100のイヤーパッドはまんまるだが、中心の穴は縦長だ。だから私は、まんまるで、中心の穴が縦長のイヤーパッドを探した。

オーディオテクニカ、ソニー、パイオニア、パナソニック、ビクター、ボーズ、シュアを探した。まんまるで穴が縦長というイヤーパッドはほとんどなかった。まんまるなら穴もまんまる、穴が縦長ならイヤーパッドそのものも縦長だった。ソニーだけ、該当するイヤーパッドがあった。片耳2180円税別。片耳3780円税別。片耳だから、この金額を2倍し、それに税だの送料だのを加えなければいけない。この金額は、サイズが合わなかったら仕方ないと諦めるような賭けができる額ではない気がする。

それで、私としてはとても残念だが、まんまるで穴もまんまるのイヤーパッドに妥協するかもしれない。まずはATH-A900XとTPH-100のハウジングのサイズを比べてみたい。ATH-A900X用のイヤーパッドならば、もしもTPH-100に使えなかった時には手持ちのATH-A900Xの予備パッドとして所持すればいいからだ。今日はここまで。

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