SSブログ

久しぶりに面白い夢を見た [手記さまざま]

最近はろくな夢を見なかった。それは当たり前だ。現実世界でろくなことが起きていなかったから。リストラとその後の生活不安。せっかく日常の生活に精神が落ち着いてきても、人から何か言われるとそれが自分の生活をまた悪いほうへ転落させるんじゃないかと疑い、不安と不眠がすぐに蘇った。極度の不安から体の抵抗力が落ち、重ねて不安から安酒をあおるように飲み、みずから病気になり熱を出した。熱を出すと堂々めぐりの悪夢ばかりを見るのがお決まりだ。ところが先日、ブログにコメントが来て、以前にUPした音声の続きが聞きたいという要望が寄せられた。私は嬉しかった。元気になった。久しぶりに良いことがあったと感じた。面白い夢を見たのはそのおかげだろう。

夢を見た。夏の夜だ。でも私の部屋はカーテンが閉まっていてまるで占い師の館みたいだ。それでも夢だから暑くはない。エアコンがついているという設定の夢だったのかもしれない。部屋の隅、絨毯の上に大きなセミが2匹いる。色違いで美しい。壁には見たこともない珍しい昆虫が離れて2匹。机の上にはこれも昆虫が2匹。これは珍しい。写真に撮っておかねばと考えた。写真機はどこだ。いつも使っているバカチョン系のデジカメをすぐに発見。手に取ってみると見慣れないデジタル一眼レフに変わった。そういえばこれも持っていたような気になった。セミに向かってレリーズボタンを押すがシャッターが切れない。何度押しても駄目。色々な操作を試みるうちに機械が操作を受け付けなくなり、にっちもさっちも行かなくなる。そうこうするうちに誰かがやってくる気配。私は手に持っているものをとっさに隠そうとした。なぜ隠すのかは知らない。ひょっとすると隠すのでなく、手に持っているものが清潔で机の上が不潔という設定だったのかもしれないし。とにかく机の上でも床の上でもない場所にそれを仕舞おうとした。そういえば家の洋服箪笥が今では洋服箪笥として使わずに中に宝物を入れていたと気づく。私はその洋服箪笥を開ける。中には正月の鏡餅が鎮座して上にダイダイまで載っているが、鏡餅は真空パックでカビひとつなく、それどころかダイダイまで青カビひとつなかった。蝋燭のような色の光に包まれて神秘的に鎮座している。しかも鏡餅は普通の丸みを帯びた二段重ねではなく、なぜかデコレーションケーキのような形をしていた。私は手に持っていたものを急いで洋服箪笥の一番手前に置き、扉を閉めた。

朝だ。(夢の中の朝だ。)布団から起きた私は、昨晩のセミが気になった。布団の下敷きになって死んでしまったかもしれない。探してみた。床に放置されたごちゃごちゃとしたものを取りのけると、下からそれが出てきた。でもセミは、オオクワガタに変化していた。私は部屋の外の様子に気づいた。誰か来ている。伯父らしい。この伯父は人の家に勝手に上がり込む礼儀知らずだ。言い方を変えれば、うちの家は彼の弟の家に相当するから、他人の家という認識すらないのだろう。でも彼がたまにしか会わない伯父である私や、まして血縁のない母にとっては迷惑行為だ。私は自分の部屋を出て伯父のいるらしき部屋を覗いた。そこにいたのは伯父ではなく、見知らぬ2人のガキだった。わがもの顔で遊びまわっている。伯父にせよガキにせよ無暗に怒鳴ったり叩き出したりできない相手という意味では同様に厄介だ。そのうちにガキは台所のほうへ行った。私はその隙に着替えようとした。私の部屋を出てすぐ左側に私の洋服箪笥がある。さっきは自分の部屋の中に洋服箪笥があって、それと今の洋服箪笥は現実世界では一緒のものだが、これは夢だから都合よく2つも出現したらしい。しかも今回は中身が鏡餅ではなくちゃんと洋服という設定だ。私はその洋服箪笥を開けようとした。でもそれが母の和箪笥であることに気づいた。では洋服箪笥はと探すと、和箪笥の右隣へ移動している。母は私が寝ている間に家具の配置換えを一人でやったらしい。

夢には他にも荒唐無稽なストーリーが出てきたが、夢だから覚めて数分の間におぼろげになって思い出せなくなってしまった。

コメント(0) 

コメント 0

コメントの受付は締め切りました