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無題 [手記さまざま]

フロッピーディスクというものをご存じだろうか。それが本の間から出て来た。先日から、机の下に梱包してある本を整理している。梱包と聞いてすぐわかるだろうが、ここにある本は滅多に読まない本だ。今回それを全部整理して、処分するものは処分し、まとめるものはまとめ、デジカメで一部写真を撮るものは撮ろうとしている。そうしたら、同じく梱包された形でフロッピーディスクが出て来た。表にはなんとMASMと書いてある。いや、MASMをご存じの方はとても少ないか。これはマイクロソフト社が売っていたマクロアセンブラというコンピュータープログラミング用のソフトだ。私がもっていたのはNECのPC-98シリーズ用だから、どれほど昔のものかがわかる。実際には商品としてのMASMのフロッピーが出てきたのでなく、それを日常の使用のために別フロッピーに複写したものだ。つまりオリジナルが万一のためのバックアップ扱いとなり、複写のほうを日常的に使った。今ではバックアップだったはずのオリジナルのほうが処分され、複写のほうが本にまぎれて生き残っていた。複写用のディスクには、昔買った書籍の付録フロッピーなどを使っていた。「98版ゲームマシン語シューティング」「Visual C++プログラミング開発技法」「PC-9801シリーズ QuickBasic/Visual Basicゲームプログラミング」。私は最初にBASICから入ってCに転向して、MASMに手を出したところでアセンブラによるプログラミングの時代が(少なくとも趣味のプログラミングでは)終わってしまったので、上記のような節操のない多言語書籍となった。プログラミング関係だけじゃない。「LOGIN DISK&BOOKシリーズ あなたのPC-9801で美しい3次元CGが楽しめる CGツクール3D ログイン版ミラージュ インストールディスク」。急に昔の書籍が懐かしくなったが、本はとっくに処分してしまってない。なにしろPC-98時代だから、はるか昔に内容的に使えなくなって捨ててしまった。思えば、思い出のあるたくさんの本を捨てた。実用的でなくなったのだから捨てるのが当たり前だったが、でも今思い出すと惜しい。今回のこのフロッピーディスクも処分することになる。PC-98用だから、たとえエミュレータを使ってまだ動くとしても、使おうという気が起きるかどうか。フロッピーのラベルには上記の書籍名があるが、中身はMASMだ。いまさらMASMで何をプログラミングするだろう。PC-98用エミュレータの中でだけ動くどんなソフトを作る気になるだろう。そんな事を言いながらも、元のフロッピーは処分するけれども、念のためにT98NEXT用のディスクイメージにして一応HDD内に保存はする。今までの長い人生で、一時の判断で捨ててしまって後で後悔した物がたくさんある。だから捨てるという行為に私は慎重になっている。デジタルデータなら、ひとつのHDDにどんどん入れるから、捨てないといってもそれで部屋が狭くなるわけではない。そこがミソだ。

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