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靴のかかとを自分で修理して失敗した話 [手記さまざま]

昨年の暮れに、革靴のかかとがまた減った。これまでは靴屋に修理してもらっていた。今回は靴屋に頼むのをやめて自分で修理してみようかと考えた。以前に靴底(かかとではなく)がすり減った時に薄い板状の補強材を買って貼り付けたことがあり、これは成功した。だからかかともうまく行くかと考えた。

ネット検索したところ、かかとを自分で修理する道具はペースト状で、これをすり減った所にすり減った分だけ塗り、その後何らかの条件で固化させるというものだった。固化の条件は溶剤の気化だったり、熱だったり、湿度だったりと商品によって色々だった。今回のレビューは成功のレビューでなく、その失敗が商品のせいとも言えないので、商品の名誉を傷つけないために、私がどれを選んだかは詳しく書かない。

とにかく商品を買い、塗り、硬化させ、出来上がった。仕上がりの外見は、予想以上にきれいだった。ではどこに問題があったのかというと、それは2つに分けて書く。

まず、この靴を履いて1日初詣に行ってみた。何となくかかとが固く、振動が足に響く感じはあったが、それだけだった。1日おいてショッピングに行った。この2回のテストでOKならば仕事にも履いて行こうという算段だった。そうしたら、膝が痛くなってきた。他の記事に書いたが私は足を痛めており、すべての人が膝が痛くなるとは私も思っていない。しかしこの膝の痛みはそれまでの筋肉痛の類とは違う刺すような痛みだった。足が弱くなっていた私がこの靴を履いて長時間歩いた結果こうなったと見るべきだろう。もちろん修理前にはこんな経験はなかった。それから、足の裏にマメができた。私はここ数十年、足にマメが出来た記憶がない。それが突然出来たのは、やはり靴のかかとのせいだろう。それでは自分で塗ったかかとが出っ張っていたりでこぼこだったりするのかというと、これが不思議で、へらでちゃんと平らに成形し、元のかかとよりも高くしてはいない。見た目は満足のゆく出来だ。それでどうしてマメが出来たのかがわからない。

問題の2つ目。これも商品そのものの問題点ではない。かかとにペースト状のものをぬる前に、かかとの外周に沿って板状のガイドを取り付ける。これをテープで付けるさいに、テープが靴のかかとだけでなく側面にも一部付いた。このテープをはがす時、靴の色が一緒にはげた。それで今度は革の補色剤を買う羽目になった。この補色剤の使用結果はまだ結論が出ていない。いずれ何か書くべき事が出来たら、その時に改めて報告する。

こういうわけで、靴を自分で修理するのは、私個人にとっては、靴底に貼り付けるタイプのみ有効となった。かかとの修理は、私は専門職に任せたほうが良いという結果だ。念のために再度書くが、このレビューは商品そのものの欠点を指摘しているのではない。商品に欠点がなくても、それを使う人によっては合わないという事がある。それを書きたいだけだ。足が丈夫だからちょっと位歩く時の振動が響いても何でもないという人はとても多いだろうし、テープを貼る時に革靴の側面に付けるようなへまはしないという人も多いだろう。そのへんはお読みになった方が考えてほしい。

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