SSブログ

私は野田総理に日本を任せるのが怖くなってきた [手記さまざま]

野田総理は就任当時は与党内をバランスよくまとめる人かと思えたが、このごろその正体を見る思いがする。

初めて私が総理の言動に違和感をもったのは、彼が外国人マスコミの前で原発を再稼働してゆくと言った時だ。その時福島では私の先輩の先輩が放射能不安から心を病んでいた。同じように自分やあるいはわが子の事を心配する人は福島を中心に多くいるだろう。そういう国民が総理の、総理としての、外国へ向けての発言を知ってどんな気持ちになったことか。その時私はブログの記事を書いたが、こんな風に最後を結んだ。野田総理は国民を見ていない。何か他のものを見ている、と。

それから野田総理は外国に向かって、日本の消費税を引き上げると発言した。消費税を上げる事自体が問題なのではない。国内での議論がまだ煮詰まっていない、ただ与党の方針として2010年代半ばには上げると言われているだけの段階だというのに、外国に向かって発言した事が問題だ。消費税問題はまず何よりも内政の問題だ。国民みんなが関心をもっている。何パーセントという量の問題だけでなく、一律に上げるのか、どうして贅沢品の税率を高く、生活必需品の税率を低くという議論が出にくいのか、税収を何に充てるのか。国民一人一人が考えている事言いたい事は沢山ある。その議論が国内でまだ全然煮詰まっていないというのに、そういう議論をないがしろにして、総理は外国に向かって、まるで「最初に結論ありき」のような発言をした。またしても野田総理は国民を見なかった。

ただでさえ借金だらけの日本が、震災と原発事故で金がいくらあっても足りない状態になっている。消費税を上げるのはもはや避けられないだろうし、その上で日本人が一丸となって頑張ってゆく時なのだろうとも思う。それは国民みんなのための消費税だ。みんなで一生懸命議論して決めるんだ。大事なものなんだ。それならばこそ国民は納得できるんだ。断じて、外国の批判を和らげるための手段としての安易な口八丁なんかじゃない。でも野田総理は安易にも「国民みんなのための消費税」をそんな手段に使った。だから許せない。こんな人が決める「消費税」とやらがまともな消費税になるとは、信用できない。

野田総理はいつも国民は見ないで外国の顔色を見ているのだろうか。上記2つの総理の発言からは、極端に表現すれば次のようなものが伝わってくる。

外国の批判を和らげるために「原発再稼働します」と言っておきます。国民のことは見てません。
外国の批判を和らげるために「消費税上げます」と言っておきます。国民のことは見てません。

とにかく国民のほうを見ている(国民に配慮している)とは到底思えない。そういう人なんだと思う。だから怖い。日本を任せるのが。

TPPについては事情を玉虫色にしやがっているので、私も私見をズケズケと断言しにくい。でも今までの彼を見てきた私としては、正直なところ、今回も彼は日本国民よりもオバマを見ているに違いない、と勘繰っている。

コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

トラックバック 0