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無題 [震災後の放射能漏れ問題]

山口県では上関町長選挙で、原発推進派の現職町長が反対派を破り、当選した。とはいえ、建設予定の上関原発が今後国の方針転換で中止される可能性も考え、原発推進の姿勢を保ちつつも「原発を想定しない町づくり」もアピールするという、なんか複雑な立場をとっている。

静岡県では牧之原市議会と市長が、同市から10kmしか離れていない浜岡原発の永久停止を求めた。これまで同市と一致して原発推進派だった他の3市からの方向転換となり、波紋を広げている。

私はこれらのニュースを聞いて、第一印象として「なんか複雑な話だなあ」と感じた。推進派が当選したけど原発を想定しないとか、近隣の原発停止を要求したら同じく近隣の市が困惑しているとか。ブログ記事として書くのに方向付けをどうしたらいいのか。で、次のように考えた。今まで国は原発推進の立場をとって日本各地に原発を建設しようとし、そのメリットを建設地に説いて納得させ、建設地の自治体も原発推進派となって原発を建設してきた。ところが福島原発事故以来、雲行きが怪しくなってきた。国は今までほど原発推進派でなくなるかもしれない。少なくとも原発の新規建設はもうないのではないか。そこで今まで推進派だった人の一部は、推進派であることを捨てないけれども原発がないことも想定するという複雑な事を言い始め、他の一部は脱原発へと方向転換した。

次の話題。

福島第一原発の敷地外から初めてプルトニウムが検出された。いま初めて検出されたとはいうが、これが原発事故で飛散したものであることは間違いない。ただ発見が遅れただけだ。

遅れた理由として、ガンマ線を出さないプルトニウムはガイガーカウンターで計測しにくい事、揮発しガス状になるセシウムやヨウ素と違いプルトニウムはガス状にならず質量も大きいので、そんなに遠くまで飛散しているとは思われていなかった事が挙げられる。

プルトニウムの検出地のうち福島第一原発からもっとも遠いのは、45kmほど離れた福島県飯舘村(9月30日)。

検出されたプルトニウムの濃度は低い。しかしまたアルファ線やベータ線により内部被ばくした場合の影響はガンマ線よりも大きいという知識も併記しておく。

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