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牛肉 [震災後の放射能漏れ問題]

12日 テレビ朝日 報道ステーションより(一部13日朝に情報追補)

福島県の緊急時避難準備区域で飼育された牛(まるごとの牛)は出荷時に体表面の放射線量を検査していた。しかし肉(食肉用に処理された後の肉)は各都道府県が一部の牛だけを対象にサンプル検査したにすぎない。ある農家の6頭の牛の肉(後述のとおり、人が食べてしまったセシウム入りの肉)が放射線量のチェックを受けずに全国各地に流通し、確認されただけでも

北海道、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、徳島、高知
(追補 12日夜から13日朝にかけてのニュースによると、さらに秋田と千葉も)

の8都道府県の小売店や飲食店に売られた。一部保管されていた肉を調べたところ、最大で国の基準の7倍近い放射性セシウムが確認された。保管されたもの以外の肉の一部は、スーパーで売られたり、焼肉屋で出されたりして、人が食べてしまった。

これが発覚したのはつい数日前だが、肉が売られたのは先月のことだという。(判明した時は手遅れという現実が、残念ながらよくわかる。)

ではなぜ、肉の放射線量を一部のサンプルでしか調べないのか。たとえば東京都は、福島県産の肉牛を全頭検査するのは現実的に無理だという。なぜなら検査のための施設が新宿区にひとつしかなく、ここで1台2千万円以上する検査装置にかけて1回1時間ほどの検査をする。全頭検査には時間がかかりすぎる。さらに同じ装置で水や野菜の検査もしなければならない。

福島県では今回のことを受けて、計画的避難区域と緊急時避難準備区域で飼育された肉牛を全頭検査(内部被ばく検査)しようとしている。検査装置の数の問題があるので、どう実現してゆくか、これからの動向が注目される。

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