歯ブラシメモ(5) クリアクリーンPlusホワイトニング [歯ブラシメモ]
歯ブラシメモ(5) クリアクリーンPlusホワイトニング
この歯ブラシメモの概要については、「はじめに」をご覧いただきたい。
*** クリアクリーンPlusホワイトニング かたさ:ふつう ***
この歯ブラシのキャッチフレーズは、黄ばみを効率的に落とす。そのしくみは、一本一本の毛先がダイヤカットと呼ばれる形状になっており、歯への接触面積が大きいのだそうだ。また、植毛部全体の形はウェーブカットと呼ばれる、他社の山切りカットのような形状になっており、歯のすき間や裏側にもフィットすると書かれている。
指の腹で毛先をこすってみた。他の歯ブラシよりもシャープな感触がある。シャープといっても別に尖っているという意味ではない。きっと一本一本の毛先に微細なカドがあるのだろう。それがつまりダイヤカットの感触なのかもしれないし、ウェーブカットの山型出っ張り部分がとくに指の腹に触るからそう感じるのかもしれない。実際に磨いても、同じシャープな感触がある。このシャープさで黄ばみまで落とそうということか。
そういう感触があるから、「毛先」の固さという意味では固い。しかし「毛足全体」はどうかというと、指の腹で前後にこすると容易に植毛部分が動く。その意味では固くない。
毛足の長さは、ウェーブカットの山型出っ張り部分までの長さで調べると、「デンターシステマ 超極細毛」や「ガム 超・先端極細毛」よりわずかに短く、「ガム 特殊マイクロ毛」や「ガム テーパード&サテナイズド」よりわずかに長い。両方の中間の長さだ。「普通の長さ。わずかに長め」といった所。
さて、私は近々自宅を離れ、出先では鏡を見ながらの丁寧なブラッシングができない。だから試用はぎりぎり一週間しかできないのだが、なんとか結果を出してみよう。
「歯と歯の境目の奥に届くか」。(前回のレビューからずいぶん経ってしまったので再度書くが、この項目はとりわけ歯並びの悪い歯と歯の間の非常に奥まった所に届くかというもの。普通の境目ならば問題ないだろう。)
この歯ブラシは「ガム デンタルブラシ 超・先端極細毛」と同じだった。つまり、毛にしなやかさが少ないので奥まった部分に毛先が適切に当たりにくい。たしかに(上記のとおり)植毛部分は容易に動くし、ウェーブカットの山型出っ張り部分が奥へ届く手助けをしてくれるのは事実だ。それはそうなのだが、鏡を見て観察したところ、「ガム デンタルブラシ 特殊マイクロ毛」の毛がしなって丁寧に奥へ入り込むのとは違った。
「歯と歯茎の境目がきれいになるか」。この歯ブラシは、歯と歯茎の境目に汚れがほとんど残らない。毛がかたいと汚れを落としやすいという推論はこの歯ブラシにも当てはまった。この歯ブラシの毛先は歯と歯茎の境目をなぞるタイプではないので、ほんの少し汚れが残るだろうと私は推測するのだが、現実には境目に至るまでかなりの汚れ除去力がある。「優」を付けるかどうか、迷っている。
「歯の平らな面がきれいになるか」。この歯ブラシでブラッシングすると、歯の表面がツルツルになる。きっと毛先のダイヤカットのおかげなのだろう。Ora2 ミラクルキャッチ毛に続いて「歯の平らな面=優」の歯ブラシの2本目だ。(とはいえ後日判明したところでは、ダイヤカットは、「超高密極細毛」の拭い取るように汚れを落とす効果と比べると、やはりツルツル効果は劣る。それについては次回のレビューにて。)
追記
2週間も自宅を離れていたが、帰宅してまた同じ歯ブラシを試用した。その結果、だいたい上記のとおりのレビューで構わないことがわかった。「歯と歯茎の境目がきれいになるか」は、やはり長く使うとごくわずかに汚れが残る部分があるので「良」とする。(そのわずかな汚れを落とすには、私はデンターシステマ 超極細毛でピンポイント攻撃している。)前回のレビューで好印象を残したガム テーパード&サテナイズドと比較すると、クリアクリーンPlusホワイトニングのほうがさらに少し汚れが落ちやすい。それはおそらく、毛先の微細なカドによるブラッシング時のシャープさと、植毛全体は容易に動くという可動性を兼ね備えているからだろう。
すべての歯ブラシ試用に同じ練り歯磨きを使うつもりだったが、帰宅後の試用は練り歯磨きの種類が変わってしまったことを記しておく。現在の練り歯磨きはアクアフレッシュ。
*** 試用できなかった歯ブラシ ***
ガム ウルトラテーパード
この歯ブラシは毛先が「テーパード&サテナイズド」よりもさらに細く加工してあるという。毛の長さは「テーパード&サテナイズド」と同じ。さて、この歯ブラシには不思議なことに「かたさ:ふつう」が存在しないようだ。「ウルトラソフト」しか見つからない。だから、かたさを「ふつう」で統一してレビューしている今は試用できない。
*** ここまでのレビュー結果概要 ***
デンターシステマ | ガム超・先端極細 | ガム特殊マイクロ | ガムテーパード& | Ora2ミラクル | Ora2スパイラル | クリアクリーン | 備考 | |
毛先の固さ | ソフト | ソフト | ソフト | 固い | 普通 | 普通 | 固い | 指の腹でこすった感触。 |
毛足の長さ | 長 | 長 | 普通 | 普通 | 短 | 短 | 普通 | |
歯と歯の境目の奥に届くか | 優 | 不 | 良 | 不 | 良不※2 | 良不※2 | 不 | 歯並びが悪い場合。 ※2は特別な磨き方を心がけて良、そうでなければ不。 |
歯と歯茎の境目がきれいになるか | 優不※1 | 良 | 良 | 良 | 不※3 | 良※3 | 良 | ※1しつこくピンポイント攻撃で優、通常ブラッシングで不 ※3単調なブラッシングでなく、ブラシを個々の境目に平行に動かす努力をする場合。 |
歯の平らな面がきれいになるか | 不 | 良 | 良 | 良 | 優 | 良 | 優 |
*** 次回予告 ***
クリアクリーンはそのキャッチフレーズどおりに、コーヒーの着色汚れを「目で確認できるほどに」落としてくれた。でもその効果は、たとえて言えば「茶渋の付いたコップをたわしで磨く」ような感じがあった。けっして傷がつくという意味ではなく、「きめの細かいスポンジでこする」のとは汚れの落ち方が別だと言いたい。「ツルッツルの状態にする」ためにはもっと効率的な歯ブラシがあった。それは、ピュオーラ。
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