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歯茎におでき(2) 進行 [歯茎におでき]

(歯茎におでき(1)から続く)
ある日気がつくと、歯との境目が線状に少し膨らんでいたものがさらに膨らんでしまった。中に膿がたまって白くなっているのがわかる。これには焦った。

大丈夫かと思って酒を飲んだ。小ビン1本でやめるつもりだった。だが、始まってしまったらやめられるはずがない。とことん飲む。飲んでいる間はすこぶる機嫌がいい。でもその日は少ししぼんでいた風船のようなおできが、翌朝には膨らむどころか規模を拡大していた。自分が寝て気づかぬ間に相当な歯軋りをしたのではないだろうか。

このように、外から見てわかる症状は2つあった。2つの膿袋だ。これから何度も呼ばなければならないため、便宜上名前を付けておきたい。左下犬歯のひとつ奥あたりの歯と歯茎の境目にあるものを「歯との境目の膿袋」、その少し奥の歯茎にできたほぼ半球形の膿袋を「半球形の膿袋」と仮称する。

治すために当時試したこととその効果を挙げよう。まず、歯軋りをしないように寝相などを考えながら眠る。寝ている間は無意識なので、ギリッと軋ってハッと目覚め、残念に思うこともある。でも頑張る。これは有効で、後に歯医者に通うようになっても続けた。いや、これから一生続けるだろう。

寝る前に実行するのは、体は寝ている間に治るとばかりに早々と横になり、安静にしている。不安がらず、心健やかに楽しいテレビでも見る。これは、膿袋にびっくりしている自分の精神を落ち着かせるには有効だが、この病気自体を治すには残念ながら生易しすぎた。

たまにイソジンで口内を消毒する。残念ながらこの病気には、イソジンの消毒は効かなかった。後には、ライオンの新デントヘルスという塗り薬を使った。これは効く。塗り続けると、膿袋は小さくなり消えることもある。ただし私の場合は残念ながら、一時的に治ってもまた膿袋が現れた。つまり一時的に表面の症状を抑えることしかできなかった。
(つづく)


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