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教員ミーティングの意外な結末 [手記さまざま3]

私は教員ミーティングで、他の教員と苦しみを分かち合いたかった。このとんでもないオーバーワークと精神的重圧は自分だけではないのだから、皆で共に頑張るならば気持ちも楽になり前へ進めると考えた。

私の悪い所の一つは、辛い時に自分一人が辛いと思ってしまうことだ。実は周りの人も同じように辛いということに気づきにくい。辛さのせいで周囲が見えなくなってしまうのだろう。だが今回は幸いにも、他人も辛いに違いないということに思い至ることができた。

Zoomミーティングが始まり、私は真っ先に手を挙げて遠隔授業の大変さを報告した。私はすぐには自分と他人の違いに気づかなかった。最初の発言者が最初の雰囲気を作ってしまうから、最初に他人に報告させたほうが私は気づけたかもしれない。ミーティングが進み全員が一通り報告を済ませた後で、専任の先生が後期授業も「もうこんなに終わった」と言い出すと、他の教員たちがそうだそうだと同調した。私はびっくりした。辛くてたまらず、後期授業が「まだこんなに残っている」と思っているのは私一人だった。私は沈黙した。何も言えなくなった。

こうして教員ミーティングで私はオーバーワークと精神的重圧を感じているのは自分だけだと知り、孤独に頑張ることとなった。

思えばその日のミーティングは、古参の教員が私以外は欠席し、若い教員ばかりが参加していた。私よりも20歳若い。私だって今より20歳若ければ、精力的に授業ができただろう。


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