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腐葉土 [震災後の放射能漏れ問題]

7月27日 TBS Nスタと私の感想

**** 出来事 ****

秋田県内のホームセンターで販売された腐葉土から高濃度の放射性セシウムが検出された。腐葉土1kgあたり1万700ベクレル、原料の落ち葉からは1kgあたり7万2千ベクレル。この腐葉土は栃木県の業者が製造し、秋田・青森・岩手・宮城で販売された。秋田県ではおよそ2万袋をすでに販売。

東京農業大学応用生物科学部の後藤逸男教授は、落ち葉を原料にして腐葉土を作る過程で有機物が分解することにより含まれているセシウムが濃縮されてしまうという。出荷段階で乾燥させることにより、さらに濃縮される。

腐葉土や堆肥には放射性物質の規制値が存在しない。農林水産省は指針の作成を急ぐと共に、東北や関東を中心とした17の都県で原発事故の後に作られた腐葉土や堆肥について使用・流通を当面自粛するよう、すべての都道府県に通知。

**** 私の感想 ****

こんどは家庭菜園をセシウムが襲った。以前はほうれん草やお茶だったものが最近は牛肉になり、そして今度は園芸用品か・・・と一見脈絡のない物が次々に登場したようにも思えるが、最近の物に限ればキーワードは見えてきた。それは「濃縮」だ。牛肉は牛が食べた稲藁がその吸水性ゆえにセシウムを含む雨水等を複数回吸い込んでは乾燥するうちにセシウムが「濃縮」したと考えられている。以前に汚水処理場の泥から高濃度のセシウムが検出された時も、大量の汚水が集まる中でセシウムが「濃縮」したものだと解説された。そして今度の腐葉土も「濃縮」。今後とくに気を付けて予測しなければならないものがどんなものか、その見当はつきそうだ。今日の別のニュースによると、事故原発のある福島県でさえ果物からは現在規定値を超えるセシウムが検出されていないそうだ(セシウムが多く付着した樹皮をはがし果実への今後の影響を防ぐ措置が始まっている)。消費者の側としては、何にセシウムが含まれているかわからないという疑心暗鬼の時期が過ぎ去り、特定の物にとくに注意を払うべき時が来ている、あるいは来てほしい、と私は思っている。

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