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稲藁事件ますます拡大 [震災後の放射能漏れ問題]


7月21日NHKニュースウォッチ9と、私の感想

**** 出来事 ****

これまでに東日本を中心とする11県76戸の畜産農家が、放射性セシウムを含む疑いのある稲藁を肉牛に与えていたことがわかった。牛は少なくとも1,400頭。すでに全国各地に流通。問題の稲藁は宮城・福島・岩手の農家が出荷。

**** なぜ福島原発から遠く離れた土地で高濃度のセシウムが? ****

国立環境研究所地域環境研究センターのシミュレーションによると、福島第1原発で爆発が起きた3月15日、風向きにより放射能はまず関東地方の広い範囲(群馬・栃木・茨城・埼玉・東京・千葉・神奈川)に雲のようになって流れてきた。その後風向きが変わり、放射能は宮城北部・岩手南部まで達した。その時宮城北部では雨が降っていた。放射能は雨と共に地表面に沈着したと思われる。

**** 私の感想 ****

上のシミュレーションを見ると、爆発直後は高濃度の放射能が関東上空までいともたやすく達していた。もしも3月15日に関東で雨が降っていたら、首都圏は今よりはるかに高濃度の放射能にまみれていたと推測される。汚染の度合いを決定したのは原発からの距離よりも、雨だったか。関東で雨が降ったのは、少し後だったな。

最近のニュース番組を見ると、今は日本人の国産牛肉離れが著しいらしい。もはや産地は関係ないという。そこにはもちろん風評被害があるのだが、こうもあちこちから放射能牛が出てしまうと現実問題として牛肉に手が出せない。関係者はまことに気の毒だが今は耐えるほかにないように思える。稲藁に放射能が付いたのは3月のことで、その後、とくに最近はもう新たな放射能が雨と共に降ることはないはずだ。今ある放射能稲藁が全部見つかり、放射能牛が全部見つかれば、その後には必ずまた安心して牛肉を出荷・消費できる日が来る。

ところで肉牛の話題は毎日のように出るが、乳牛の話題はニュースに出ないようだ。なぜだろう。

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