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いまテレビを買うなら(補足) [手記さまざま]

今日、テレビ高画質マニアの叔父と話をしました。期待していたほど多くのものは得られませんでしたが、いくつかここで紹介します。

叔父の見解では、液晶の一番の問題点は動く映像でのブレや残像だそうで、私は以前にはコントラストを気にしていましたが、先日電気屋へ行って改めて見た結果、自分の意見を訂正して叔父に賛同しなければなりません。

ハイビジョンは、大画面ほどその真価を発揮します。一般に、同じ映像を小さな画面と大きな画面に映した場合、小さな画面は全体が小さいからボケボケにはならないが、大きな画面では引き伸ばされてボケボケになる。これが従来のテレビの場合。で、ハイビジョンは高精細画像だから、大画面に引き伸ばしてもボケボケにならないのが一番の魅力。逆に言えば、小さな画面ではハイビジョンの良さがあまり発揮されない。ハイビジョンの真価を見るには32型では小さいくらいらしい。私のように28型を考えている場合は、ハイビジョンの恩恵をあまり受けないようです。

私は以前の記事で次のように書きました。
「薄型テレビはデジタルに特化していて、アナログ放送を受信すると画質が劣ってしまうという情報があります。これって放送だけでなく、アナログ信号そのものに弱いという意味でしょうか? 今までにアナログ録画したものがない若い人々なら気にならないと思いますが、相当量のアナログ録画をもち、それをこれからも再生しようと思っている私は気になります。」
これを叔父に言ったところ、興味深い返事が返ってきました。そもそもデジタル受信機をもっているテレビになんでアナログ受信機まで入れるのか。叔父はこの点を店員にしつこく聞いて、聞きだしたそうです。それによると、今でこそ地デジは日本各地をカバーしていますが、数年前には地デジを受信できる地域は限られていた。でも恐ろしいことに、テレビを売る側は地デジが受信できる地域かどうか明確な確認をしないで売っていたそうです。もしそれをしてしまうと、売り上げが落ちるから。その結果、地デジ対応テレビを買っても受信できないというクレームが結構あった。その対策として、アナログ受信機も内蔵している。と店員は話したそうです。つまりこのアナログ受信機は万一の時のためのものにすぎず、もとからたいした性能をもっていない。叔父が数年前に電気屋でテレビを見比べた時、液晶の画質は素晴らしく、いっぽうブラウン管テレビ(当時はまだ店頭にあった)の画質がきわめてひどかったそうです。その時はアンテナか何かのせいだと思ったそうですが、後で店員に問いただすと、液晶テレビにはデジタル放送を入力し、ブラウン管テレビにはアナログ放送を入力していると白状したそうです。安いブラウン管テレビではなく高い液晶テレビを買わせるために。
さて話を元に戻しましょう。上のことから推測できるのは、「アナログ放送を受信すると画質が劣ってしまう」のは内臓アナログ受信機の性能が悪いかららしい、ということ。アナログ信号そのものに弱いという意味ではない。もっともまだ問題解決ではありません。内部のメイン回路がデジタル信号用になっているテレビにアナログ信号を入力するなら、アナログ/デジタル変換回路があるはず。それを通した結果、果たしてアナログ映像はどんな風になるのか。これは別問題です。

現在のハイビジョンは、綺麗な映像はきわめて綺麗に、きたない映像はきわめてきたなく再現するそうです。それのどこが悪いのかって? いえ、悪くはないのですが、昔のあるカメラフィルムのCMと比べてみてください。「美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに」とはならない。ハイビジョンは、そうでない人はひでぇ写り方をするらしい。そして私にとって残念なことに、今までにアナログ録画したビデオライブラリは、たぶん「そうでない」部類なのです。


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