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人にはふさわしき贈り物を [手記さまざま2]

私は刑事コロンボが若い頃にとても好きで繰り返し観ましたが、最近はご無沙汰です。それでも時にふとドラマの一部分を思い出すのは、それだけ印象深いドラマだということでしょう。

今日思い出したのは、「人にはふさわしき贈り物を」という言葉です。ドラマの中では裏切り者には死をという意味で使われていたと思いますが、それ以外でもこの言葉があてはまることは色々あるようです。

先日、私の親が誕生日を迎えまして、私はプレゼントとして電動大根おろし器など色々と思い巡らしましたがうまく行きませんでした。電動おろし器はあらかじめ大根を細く切っておかなければいけないとか、後の掃除が面倒だとか、使う人が困るかもしれない点があるんです。結局、お菓子でごまかすことになりました。

たまたま私は新宿にレモンケーキの店があるのを知った所でした。ネットのレビューもたくさん読みました。包装紙のデザインがかわいいので、若い女性をメインのターゲットにしているのではないかと予想しました。うちの親は、若い女性ではなく千と千尋の神隠しの湯婆婆(ゆばーば)みたいですから、どうにも似合いません。レモンケーキの店のすぐ近くにプレスバターサンドの店もあって、そっちのほうが湯婆婆でも食えるんじゃないかと思いました。でもその思考に行き着くまでに(電動おろし器から始まり)数週間の悩み期間があったので、私の頭は疲れ果てていました。もうこうなったら本人に聞いてみようと思いました。

で、プレスバターサンドとレモンケーキとどっちが良いかと聞いたら、バターサンドは何となくわかるからレモンケーキのほうにするという返事が返ってきました。この時点で私は嫌な予感がしました。

さて私は新宿駅を通る時にレモンケーキの店に寄って、生でないほうのレモンケーキ4個入りをひと箱買いました。私の家は新宿から遠い、というか東京都から遠いので、生レモンケーキは持ち帰りの時間が長すぎて持ち帰れないので生でないほうです。店員さんは箱の包装紙と同じ柄の手提げ紙袋もくれました。包装紙がかわいかったので、私はブログ記事に載せたいと思いました。

帰宅してすぐに親にレモンケーキを渡すと、親は仏壇に供えると言い出しました。いや、仏様は関係ないんだけど。とはいえ親がそう言うので任せましたが、この時点で私の思惑と少しずつずれてきました。私は手提げ紙袋や箱の包装紙をいちいちスマホで撮影してブログ記事に備えたかったのですが、仏壇に上がってしまってはそれが出来ません。仏壇から戻って来てから撮影することにしました。

ところが翌日、私が気づいた時には箱の包装紙はすでに丸められてゴミ箱に。手提げ紙袋は行方不明。私は「うーん」と唸りました。うちの親は湯婆婆ですから、こうなることを私は予想するべきだったのでしょうか。

くしゃくしゃになった包装紙はもう撮影不可能なので、とにかく手提げ紙袋を探し回って見つけ出し、それと外箱の撮影をしました。
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私がレモンケーキの記事を書きたいと思ったのは、ネットでレビューをたくさん読んだ時に大きさが書かれていなかったからです。値段はもちろんわかりますし、味や食感も書かれています。でもその値段でどれくらいの大きさなのかがわかりませんでした。上の写真で、箱の外寸、長い方の辺が22cmです。

食べた感想も書ければ良いのですが、それは無理かもしれません。あの丸められた包装紙のことを考えると、この先私の予想と違う何かが起きて当然と思えます。私としては、よく親にプレゼントをくれる女性がいるのでその人へのお返しに使えるかどうかということも調べたいのですが、湯婆婆にそんな発想はないでしょうね。

それで私の頭に教訓として、あの言葉が浮かんだのです。人にはふさわしき贈り物を。湯婆婆には湯婆婆にふさわしき贈り物をするべきでした。

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レモンケーキの店では、かわいい柄のスタンプカードももらいました。お店の意図は「また買いに来てスタンプを溜めて記念品をもらってね」ということです。でも湯婆婆にレモンケーキを買うことはもうないでしょうから、残念ですがスタンプは溜まらないでしょう。


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