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近況報告 [手記さまざま2]

今日はカセットテープ音声の補完作業について書きます。私自身にとって何か収穫があった時は「カセットテープ(補完計画)」というカテゴリーに記事を入れるのですが、今回は残念ながら収穫がなかったので「手記さまざま2」に入れます。

作業は、少しずつ進んでいます。通し番号80番のテープは「小川哲哉の歌謡曲で全力投球」です。当時のヒット曲が28曲も入っていて、作業を進めようとする私の前に壁のように立ちはだかっています。それでも足元から少しずつ掘り崩すように進めれば先へ行けると信じます。今やっているのは岸壁の母と北国の春です!

実はこの80番カセットは曲が多すぎて疲れそうだったので、その前に簡単に済むものを作業して元気を出しておきました。幼稚園の頃に通った英語塾の教材です。これ自体はカセットテープではありませんが、専用機器が壊れる前にカセットテープにダビングしておきました。

この磁気テープ教材には不思議なトラブルがありました。本来上書きされるはずのないチャンネル(再生専用チャンネル)が3箇所もおかしくなり、ある部分は無音、別のある部分は何と仮面ライダーがミキシングされています。英語教材と仮面ライダーのミックス音声です! 仮面ライダーをマイクから録音したのは子供の頃の私ですが、それが本来記録されるはずのないチャンネルに入ってしまったのです。今回の補完作業ではこのトラブル部分を確認し、ネット上の情報で補おうとしましたが、そもそもこの英語教材の情報自体が少なく、補完はできませんでした。
ネット上にはいろんなものがありますが、ある年代よりも前のものは情報が少ないです。

英語教材にはいくつかの物語が入っていますが、トラブルの被害がひどかったのは象の寓話です。大人になってから改めて読み直すと、この話は実は相当に辛い話です。まず主人公の象はすごく臭いという説明から始まります。ひどく失敬な話です。人間の中にも、本人が望まないのに体臭が強くて苦労している人がいます。その人の心をグサグサと突き刺す表現です。周りの象たちは臭い象を洗ってやり働きに出すことにします。象は仕事を探しに人間の社会へ行きます。菓子を作り、皿を作り、靴を作り、ピアノを作り、車を作り、職場を転々としますが、自分の体のサイズに合わせて作るから出来たものは何でも巨大で、人間が使えるサイズではありません。それでどこの職場でも解雇され、象は自信を失ってゆきます。職場でうまく行かない人々の心をグサグサと突き刺す展開です。子供の頃の私は何となく読んでいましたが、大人になってから読み直すと現実世界の出来事がオーバーラップして見え、よくもまあこんな地獄を幼稚園児に読ませたものだと思いました。
この物語は英語教材になる前に日本の絵本として原作が存在したようです。それが英語教材化した時点で、BGMや歌が挿入されました。私がとくに補完したかったのは、この歌の4番(ピアノ作り編)です。なぜなら、仮面ライダーとミックスされてしまったから。結局、上に書いたとおり見つかりませんでしたが。歌は日本語です。1番(お菓子作り編)だけ聞いてください。誰が歌っていると思いますか?

歌っているのは、ネコ型ロボットの声を26年間も担当した有名人です。
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